「心のゆとりを作るにはどうしたらいいですか?
毎日忙しすぎて、患者さんと心に余裕を持って接したり、
自分の気持ちを落ち着かせたりする余裕がありません。」
こんな相談を先日後輩から受けました。
忙しい現場では、なかなか余裕を持って働けない。
そんな風に感じる人もいますよね。
心の余裕を持つためのコツ。
これは、
「自分は常にベストを尽くしている。」
このような前提を自分の中に持つことです。
とても忙しい現場だけど、そのなかで、
自分はその中でできるだけ、
患者さん一人一人に丁寧に接しているし、
短い時間の中で、もっとも適切な判断をしている。
と自分自身をとらえてみるのです。
このように自分自身を捉えることが何故必要なのかと言いますと、
忙しい時というのは、
忙しすぎて、
あれもできなかった。
これもできなかった。
あの判断は良くなかった。
など、できなかったこと、やらなかったことばかりに、
意識がとらわれがちだからです。
しかし、考えてみてください。
時間が少なく忙しい時間ですので、
ある程度は仕方がないところもあるのです。
そのような状況の中で、できなかったことばかりを考えて落ち込んでいるよりも、
自分は、忙しい状況のわりには、よくやっていると、
今の自分のおかれている状況をとらえ直した方がよいのです。
このように自分自身をとらえてみることで、
いまできていることに意識が向くようになり、
そこから心の余裕も生まれてくるのです。